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#contents


*はじめに [#g6336336]
//(製作してから既に1年以上経っていますが・・・やっと製作記事を書くに至りました・・・)~
//~
「エレキジャック」No.18の特設記事「[[ヘッドホンアンプYAHAの魅力:http://www.eleki-jack.com/news/2010/04/no18.html]]」は衝撃的(おおげさ?)でした。~
真空管は高電圧で駆動するもの・・・と思いこんでいたので、~
電池駆動で高圧を作ってえとせとらと思いきや読んでみると、なんと直流12V一発で動作できるなんて・・・~
~
今回は、この記事を参考にしつつ、互換部品を活用して製作してみました。~
~
|&ref("01_front.jpg");|


*回路図 [#ba823aeb]
というわけで、回路図です。~
~
|&ref("02_circuit.png");|
~
アンプ部の図面は片チャネルのみです。L ch側も忘れずに作ってください。~
~
基本的には記事通りの回路ですが、入手性や趣向により部品を少し変えています。
|部品名|元|変更後|補足説明|h
|真空管|6N23P|ECC802S|これしか手に入らなかった・・・&br;12AU7互換です|
|OPアンプ|NJM4560|NJM2068|自分の趣味です^^|
|電解コンデンサ|東信工業&br;オーディオ用|ニチコン&br;HN(超低インピーダンス)|たまたま購入できた・・・|
~
~
入力側のコンデンサは、フィルムコンデンサを使用しています。~
マイラコンデンサでもOKです。~
(セラミックコンデンサはオーディオの信号ラインには適さないと言われますので、こちらを採用)~
~
~
入力ゲイン調整用のVR1には、Aカーブタイプのボリュームを使用してください。~
今回はLRの音量を連動させるため、二連ボリュームを採用しましたが、
左右の音量バランス調整も併せて行いたい場合は、単独のボリュームを選んでください。~
~
~
コンパクトなアンプに仕上げるため、
DC12V電源は、スイッチング式のACアダプタを使用しています。~
ノイズは気にならないと思います。~



*実装 [#da8c0681]
**アンプ部 [#n6d4d68e]
|&ref("03-01_amp.jpg");|左が入力側、右側が出力側です。&br;&br;ケース組み込み後の高さ制約があるため、&br;コンデンサは寝かせています|
|&ref("03-02_amp.jpg");|いつも通り、極力平面配線にこだわってます。|

**電源部 [#s74552e2]
|&ref("04-01_psupply.jpg");|この写真の三端子レギュレータは仮付け状態です。&br;コンデンサはオーディオ用は使っていません。&br;&br;電流制限用の巻線抵抗が中央に鎮座しています。&br;真空管のヒータを接続し通電すると、ほんのりと暖かくなります|
|&ref("04-02_psupply.jpg");|いつも通り、極力平面配線にこだわってます。|

*動作テスト [#h821cef6]
各々の基板と、スイッチ、LED、放熱器、そして真空管ソケットを配線します。~
|&ref("05_test.jpg");|

**真空管の配線について [#sdaa9556]
真空管を使った回路の配線では、配線に使う色のルールがあるようです。下記の表を参考にしてください。
~
|端子名|配線色|h
|プレート|赤|
|グリッド|黄|
|カソード|緑|
|ヒータ|青|


**調整のポイント [#icc45179]

***電源部 [#na7da6dc]
真空管をソケットに差し込まない状態で、DC12Vを給電します。~
電源部のヒータ電源出力にテスターを当てて、出力端子間電圧が6.3Vになるように、VR1を調整します。

***アンプ部 [#y8224aea]
一旦電源を切り、真空管をソケットに差し込みます。~
電源を入れると、1分くらいで真空管の動作が安定します。~
ECC802Sは、ぱっと見 ヒータが赤々と光ることはありません。~
さらにほとんど発熱がありません。~
電源部の5.6Ω3W抵抗が少し暖かくなる程度ですので、そちらをさわって通電を確認します。~
~
適当な''壊しても良い''音楽プレーヤを入力側に接続、適当な''壊しても良い''ヘッドホンを出力側に接続します。~
(保険です・・・ヘッドホンは、耳に入れない方がよいと思います。急に大音量で再生したら大変ですので・・・)~
VR1を抵抗値最小(一番音量が大きくなる位置)にしてからプレーヤを再生します。~
~
VR2を抵抗値最大の方向に回していくと、全く音が聞こえない状態から急にひずんだ音→ひずみのない綺麗な音が再生されます。~
ほぼ1MΩ付近に、最良のポイントが一瞬だけありますので、適当に回しながら探してください。~
最良のポイントでも、わずかに音量の大小が変わります。~
左右の音量バランスは、ここでの微調整が関わってきますので、
ヘッドホンを両耳で聞けるようVR1を調整し、
音楽を聴きながらVR2で左右のバランスを微調整してください。

***調整の補足 [#p98d5817]
他のサイトさんでは、信号の生波形の紹介は少ないようですので、ここではVR2の調整で、
どのように波形が変わるかをオシロスコープで観測してみました。
~
~
黄色:入力信号、紫色:ヘッドホンジャックの出力信号~
|(1)ひずみあり|(2)調整OK|(3)信号過小|h
|&ref("09_02-cal.png");|&ref("09_01-cal.png");|&ref("09_03-cal.png");|
~
~
VR2を適当に回していると、(1)の状態が見つかります。~
波形の上部がクリップしていますが、VR2を回していくと、徐々にクリップの部分が無くなります。~
~
一瞬だけクリップが消えた状態(2)になりますが、すぐに(3)の状態(元波形を保ちつつも、振幅が小さくなっていく)を一瞬で通り越し、波形が平らになります。~
~
従って、うまく(2)の領域を見つけることが、調整のポイントになります。~
~
オシロスコープを使うと目で見て容易に分かるのですが、
測定器のない状態で調整するとなると、音楽を直接聞きながら、
音のひずみの感触を判断して、調整点を探すことになります。~
耳は比較的感度の良い部分といわれますので、
このくらいであれば、耳を頼りに調整することが出来ます。~


*ケース加工 [#g78845a5]
ケースは、タカチの「YM-130」を使用しています。
|&ref("06-01_case.jpg");|&ref("06-02_case.jpg");|
|&ref("06-03_case.jpg");|真空管ソケットの穴はテーパーリーマ、三端子レギュレータの穴はヤスリで四角く整えました。&br;放熱フィンはそのままでは取り付けできないので、ねじ穴をタップで加工しました。&br;サンハヤトのレタリングで文字を書き込み透明ラッカーで固定します。|


**その他 [#u118c239]
真空管の保護のため、チューブプロテクタを作ります。([[これ:http://www.elekit.co.jp/product/4f502d383731]]に影響され、真似してみましたw)~
アルミ製のパンチングメタルを使用します。~
曲げ加工では、[[エンジニアのポケットベンダー:http://www.engineer.jp/products/cut/ct08/item_01/tv-40]]を使用しています。


*所感 [#lddad73a]
|&ref("07_upper.jpg");|~
~
10年秋に製作し、既に1年以上使用していますが、特に問題なく動作しています。~
オペアンプはNJM4580を使用していましたが、好みの関係で後に NJM2068 に交換しています。~
~
先に書いたように、[[ECC802S:http://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=18493147]]は発熱も光も少なく”自己主張”があまりない印象ですが、
長く使ってると光も熱も飽きてきますのでw、~
長く使うYAHAアンプにはうってつけかと思います。~
~
(11年秋に作った2号機は6N2という互換の真空管を使ってますが、
こちらは光るし熱いしで最近は使ってなかったり・・・)


*参考資料 [#h8b153c0]
-http://www.eleki-jack.com/
-http://www.geocities.jp/shirocable/amptop.html
-http://www.sky.sannet.ne.jp/tossi/yaha/yaha1.html


*おまけ1:2号機 [#z58702cc]
|&ref("08_yaha-2.jpg");|
~
11年秋に作った2号機です。~
携帯オーディオプレーヤとの組み合わせを意識し、正面上側にプレーヤスタンドを設けています。~
真空管は、6N2を使用しています。~




*おまけ2:プレート抵抗を定電流ダイオードに置き換える [#lc9a61d3]
音質改善のネタとして、プレート抵抗R3を、定電流ダイオードCRDに交換するという情報を入手しました。~
早速トライ。~
|&ref("10_01-crd.jpg");|

**部品の入手 [#u40ad931]
CRDは0.1mA仕様を購入してください。(いきつけのパーツ屋さんで入手。マルツとかでも売ってます)~
噂(?)この電流クラスは、特性のばらつきが大きいとのことで、出来ればまとまった量を購入して選別するのが望ましいですが、
そこまでの余力はないので、ステレオ2個分だけ購入しました。

**回路の変更 [#c002b1fa]
|&ref("10_circuit_crd.png");|
~
R3の代わりにD1を使います。


**改造の準備 [#e103a608]
抵抗とCRDの聞き比べのため、交換できるように下記のように改造しました。
|&ref("10_02-crd.jpg");|1列のピンヘッダ(オス)を4ピン分使います。&br;ピンは両端だけ残して他は抜き取ります。|
|&ref("10_03-crd.jpg");|1列のピンヘッダ(メス)を4ピン分使います。|


**調整 [#nb176063]
以前に紹介の調整方法に従います。
抵抗を使用した場合と、CRDを使用した場合で、VR2の調整OKの位置が変わります。~
そのため、差し替えの時は毎回調整が必要です。


**所感 [#w53041be]
|&ref("10_04-crd.jpg");|
~
聞き比べた感じ、確かに変わりますが、その差は僅かです。~
急に大きい音、強い音がきたときに、しっかり追従する感じ?です。
~
自分は結果的にはCRDの方が好みだったので、そのまま使い続けてますが、~
こればかりは聞き比べてみて、好きな方を選ぶことをおすすめします。


**参考資料 [#p05280b2]
-http://psk31.cocolog-nifty.com/digitalmode/2011/06/yaha-89ac.html

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*改訂履歴 [#j013a03b]
RIGHT:2012-02-11 (土) 01:01:39 / 初版
~
RIGHT:2012-08-05 (日) 12:12:47 / 定電流ダイオードの改造と、調整の項目資料追加

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